2014年4月3日木曜日

4月の落語講座のお知らせ

4月16日(水)、4月17日(木)は落語講座、
「背中家腰楽の腑に落ちる話」がございます。

先月のお話は廓噺の「明烏(あけがらす)」でした。

終わった後で「生まれて初めて落語を聞きました」
と若い方が声をかけてくださいました。

いきなり廓噺で大丈夫だったろうか?
と一抹の不安を覚えたのですが、
わかりやすくて面白かったと仰ってくださいまして、
本当に有難い限りでございます。


現在「廓噺」は演ずる上で色んな難しさがあります。

まず「廓」というシステムが消滅していること。
そして昔の落語家は「経験者」でしたが、
今生きている落語家は廓遊びの機微を想像して演じるほかありません。

「現代にあわせたらいい、産業そのものの本質は変わらないんだから」
となるわけですが、そこんところがまた難しい。
「(男性の)遊びに対する社会通念」も変容していますから、
「今」の話にすると、個々の文脈で「そんな話ありえない」と判断されてしまう。

例えば与太郎を現代の人にもわかりやすく共感できるようにと
「認知症の人」に置き換えると、
逆に多くの人にとって破綻したお話になってしまいます。
「そんな年寄りはどこにもおらん」と。

落語を「江戸時代の物語」として演ずることの意義というのは
その辺りにあるのではないかと思うんですね。
廓が廓として、与太郎が与太郎として存在するために。

もっとも、
「江戸時代の物語、とみなすことができる物語」
はこれからも時代によって変わるわけですが、
それを正しく更新して表現することが、
現代の「噺」なんじゃあないのかなあと。

そんなことを勝手に思っております。
ややこしい話ですね。長くってすみません。
そう、お知らせ!でした。

さて、今月は「名人噺」というジャンルのお話です。
落語に出てくるのは主に芸術作品を作る名人名工。

名人という言葉の定義は難しいんですが、
志ん朝師匠曰く、
「常識では考えられないようなことをする人」

ひとつ今回はそんな名人にまつわるお話を。

「背中家腰楽の腑に落ちる話」では
初めての方はもちろんのこと通の方にも、
よりお話に馴染んでもらえるように、
レジュメ、プレゼンテーション付きの落語をやらせて頂いております。

どうぞご期待ください!


4月16日(水)はJR岡崎駅より徒歩五分
様々な講座を開催しているこちらで。

場所  暮らしの学校 (JR岡崎駅徒歩5分)

日時  4月16日(水) 10:30~11:30

電話  0120-511-533

WEB  暮らしの学校(講座ページ)


4月17日(木)は、1階は特製自家焙煎コーヒー店、
2階は「ナマケモノ大学」を開催しているコチラにて


場所  喫茶スロース (JR蒲郡駅より徒歩1分)

日時  4月17日(木) 20:00より 

電話  050-3598-6745

WEB  http://ameblo.jp/slothcoffee/