2014年11月1日土曜日

「めくり」問題はこれで解決!(印刷編)

前回の『「めくり」問題はこれで解決(プリンター編)』からの続きものでございます。

「全然解決していないじゃないか」とのお叱りに反省しきり。今日こそ解決いたします。

前回はワードでの文字入力でつまづいてしまいました。
他のワープロソフトを導入するという選択肢もあったのですが、
また余白の設定などでうまくいかないと癪なのでやめました。

結論としては、「画像に変換して印刷する」ことに。

ちなみにここからは私が導入しているソフトウェアを使った、めくりの作り方になります。
同様の機能を持つソフトでしたら、問題なくできると思いますし、
もっと簡単な方法もあるかもしれません。

とにかくアタクシのやり方はといいますと…

①名刺づくりなどで重宝していた『ラベル屋さん』(フリーソフト)を起動。
適当な紙サイズを選択して(勘亭流フォント)文字入力(「背中家」は少し小さくしてます)。






(ラベル屋さんは文字間隔を調整するときの操作が楽です)







②PDF形式で出力
使っているのは『CubePDF』(フリーソフト)。
導入するとプリンター設定で「CubePDF」というプリンターが選択できるようになります。
(もちろんword等でもPDF出力が可能)
印刷ボタンを押すと「CubePDF」が起動しますので変換ボタンを押します。




















変換するとPDF形式で出力され「AdobeReader」が起動します。
※2015年1月追記
(この時点で出力するファイルタイプをJPEGにして、③のJTrimで加工するほうが楽です)

















左上の[編集]⇒[スナップショット]で、両脇の空白部分を除いて
文字部分のみを選択して切り取ることが出来ます。
このとき表示倍率が低いと印刷時に文字がぼやけるので、
一旦50%程度で全体を表示して選択し、
その後倍率をクリックして任意倍率(200%以上がオススメ)を入力します。
右クリックして[選択したグラフィックをコピー]。

③ペイントソフトを起動。
使用したのは「JTrim」(フリーソフト)。
[編集]⇒[貼り付け]で切り取った画像を貼り付けます。
[ファイル]⇒[印刷プレビュー]でこのように表示されます。
切り取った文字列は細長いのですが、印刷設定がA4になっています。
















上の右から二つ目の[プリンター設定]を開いて、プリンターを選択。
[基本設定]⇒[用紙サイズ(一番下までスクロール)]⇒[ユーザー定義サイズ]
でめくりサイズに幅と長さを設定。(今回は210×1091mm)
ついでに[印刷品質]を[きれい]に。
















おお!いけそうではありませんか。
印刷サイズで[用紙の大きさに合わせる]で自動調整してくれます。
しかしこのモードは印刷位置の微調整ができません。
[用紙の中央に配置]だと下に余白が出来ます。
もう面倒なのでひっくり返しました。
プレビュー画面を一旦抜けて、90°回転ボタンを2回押して
















うん「それらしく」なりました。まあこれで良しとしましょう。
いきなりやったのに上手くいきました。

印刷位置を微調整をしたい場合は、倍率指定モードになります。
画像の倍率をここでは細かく指定できず、②のスナップショットの倍率によっては
枠からはみ出してしまいますが、編集画面に戻ってリサイズすれば
ぴったり収まる大きさに調整できます。
この作業は思ったほど手間はかかりませんので気になる方は。

また文字間隔の調整は後からはできませんので、
①の入力時にしなくてはなりません。

④印刷時の注意
後ろから紙を差せるタイプのプリンターであれば問題ないのでしょうが、
前から紙を入れて前から印刷物が出てくる複合機タイプのプリンター(EP-802)
では紙詰まりが何度か起きました。これを避けるには、

1、できるだけ印字部分が最初に来るようにすること。
  (無印字部分が最初にあると、印字箇所まで勢いよく紙を吸い込んで詰まる)
2、プリンターに紙を差し入れるとき、紙の反りに注意すること。
  (切って丸まった模造紙は凹状面を上にして差す(EP-802の場合)。凸面が上だと詰まる)

同様のタイプのプリンターをお使いの方は参考にしてください。

これでめくり作製法の説明はオシマイです。
今回紹介しましたのは、単に「画像に変換、加工して印刷」というだけのものですから、
もうすでに知ってらっしゃる方からすれば、何でもないものなのでしょうが。
①で入力した文字を高解像度のディスプレイで表示して、
画面をコピー(Fn+PrntScrキー)すればもっと早く出来ますね。

ともかく、めでたく印刷できましたのが、コチラ。




















模造紙切り分けから印刷終了まで30分程度。
2枚目以降はさらに速く出来ました。
この手のソフトを扱ったことが無い方ですと、
導入も含めて時間がかかるかもしれませんが、
作業そのものに専門的な知識がいる箇所はありません。

必要なもので無料で手に入りにくいのは、寄席文字のフォントとプリンターでしょうか。
まずは一度お持ちのプリンターの「ユーザー定義サイズ」を調べてみてください。
エプソンのA4タイプのビジネスプリンターであれば導入コストは低く出来ます。

私は現在あらかじめ演目を決めていることが多く、
ほとんど一人で出ているので落語の演目のめくりも作ってみました。




















めくりは紙でできている以上デリケートに扱うべきものです。
ただ自分がそのつもりでも、行った先でいつもそのように扱われるとは限りません。
紙製であるが故に破損しやすく、気がついたら汚れてた、破れてたなんてことも。

「近々めくりがいるのにどうしよう?」「手書きはなかなか…」
そんな方にこの記事がお役に立てば幸いです。
(…そんなに需要はないかなあ)

長文の記事にお付き合い頂きありがとうございました。

0 件のコメント:

コメントを投稿