2015年12月11日金曜日

12月の落語講座のお知らせ

12月16日(水)、12月17日(木)は背中家腰楽の落語講座がございます。

先月の演目は廓噺『居残り佐平次』でした。
このお話では女郎屋の若い衆さん(男性従業員)が、
主人公の佐平次に煙に巻かれて騙される場面があるのですが、
演じ方によっては、見ていて本当に不快な気分になることがあります。

「騙し」に対する不快を、快にするためには、
立て板に水のセリフのテンポと調子が大事になります。
「騙し」もそれが一つの芸となるならば、「金を払う価値」が生まれると思うんですね。

そうなると気の毒さなど雲散霧消して、かえって心地よいものとなる。

演じる人にもよりますが、「(善良な)人が騙される」話はこの辺に気をつけないと、
途端に信じられなくなると思います。いやホント。

こういうところで、「本当のはなし」になるかどうかが決まるんじゃないか。
そんなこと考えながらやらせて頂いております。

と、毎度おなじみややこしい話でございました。
なんだかこの手の話が敷居を高くしているような気が…
まあ、兎にも角にも講座のお知らせ。

今月は冬らしい「雪」にまつわるお話でございます。
芝居のように物語が進んでいきますが、
大変のんきな気持ちにさせてくれる楽しいお話です。

また今回は終演後に「江戸のゲーム大会」を開催予定です。



ご期待ください!

12月16日(水)はJR岡崎駅より徒歩五分
様々な講座を開催しているこちらで。

場所  暮らしの学校 (JR岡崎駅徒歩5分)

日時  12月16日(水) 10:30~11:30

電話  0120-511-533

WEB  暮らしの学校(講座ページ)


12月17日(木)は、1階は特製自家焙煎コーヒー店、
2階は「ナマケモノ大学」を開催しているコチラにて


場所  喫茶スロース (JR蒲郡駅より徒歩1分)

日時  12月17日(木) 20:00より 

電話  050-3598-6745

2015年11月13日金曜日

11月の落語講座のお知らせ

11月18日(水)、11月19日(木)は背中家腰楽の落語講座がございます。

9月の演目は『唐茄子屋政談』、泣き笑いの人情噺ご好評頂けました。

唐茄子屋政談については以前の記事、
『情けは人の為ならず「唐茄子屋政談」』
にも色々と書いてありますのでコチラもよろしければ。


今回終演後、叔父さんが道楽者の若旦那を説教する場面のセリフ、

「勘当だ提灯だって言われんでい!」

についてお客様からご質問を頂きました。
勘当も提灯も意味はわかるけど、つながりがとんと解らないこのセリフ。
でも言葉の調子が面白いですよね。

しかしありがたい限りです。まさかそちらから質問して頂けるとは。
…フッフッフ、こんなこともあろうかと













↑こちら「龕灯(がんどう)」という昔の照明器具です。
実家の物置からゲットいたせしもの。






点火!







なかなかの優れものでどの様な持ち方をしても、
中のろうそくが水平を保つ機構が備わっています。
提灯と違って正面しか照らせません。

勘当と照明器具のがんどうをかけ、提灯と続けて、
粋な叔父さんシャレたわけです。

古典に出てくる伝わりにくい言葉をどうするかは実に悩ましいところでして。
簡単な言葉に置き換えるか、省くか、説明するか。
置き換えも省略もできない言葉ってあるんですよね。
お話の雰囲気や登場人物のキャラクターを決定づけるような言葉は。

この辺りはお話の前後にプレゼンを取り入れたりと試行錯誤を繰り返す日々でございます。

とまたややこしい話をしたところで告知でございます。

今月の演目は「居残り佐平次」です。
落語には飲む、搏つ、買うといった遊びにまつわる話が多くあります。
中でも今回のお話は廓噺というジャンルにあたります。
いわゆる「艶話」ではございませんので、女性の方もご安心を。

とにかく陽気で楽しいお話です。どうぞご期待ください!


11月18日(水)はJR岡崎駅より徒歩五分
様々な講座を開催しているこちらで。

場所  暮らしの学校 (JR岡崎駅徒歩5分)

日時  11月18日(水) 10:30~11:30

電話  0120-511-533

WEB  暮らしの学校(講座ページ)


11月19日(木)は、1階は特製自家焙煎コーヒー店、
2階は「ナマケモノ大学」を開催しているコチラにて


場所  喫茶スロース (JR蒲郡駅より徒歩1分)

日時  11月19日(木) 20:00より 

電話  050-3598-6745

2015年9月12日土曜日

9月の落語講座のお知らせ

9月16日(水)、9月17日(木)は背中家腰楽の落語講座がございます。

先月の演目は『野ざらし』に『藁人形』でした。
どちらもけっこう中身が「濃い」ので
場所を選ぶお話とも言えるのですが、
なかなかに好評を頂きまして、ありがたい限りでございます。

詳細はあえて申しませんが、
『藁人形』は芝居のようにお話が進んで、最後のオチで
「ははあ…」となって間をおいてジワジワと来るお話。
ただこのお話では観客がオチで使われる「ことわざ」を知らないと、
もうどうしようもありません。
またそれを先に説明したんじゃ話の仕掛けが破綻してしまうという。
ここらへんが悩ましいところであります。

ホールとかで大勢の「落語を初めて聞く人」の前だと
ちょっと難しい話ってのがあるんですね。

特に笑いどころが少ない芝居噺やオチがわかりにくいのなんかはコワいんです、
演者にとって。

伝わったのかどうかわからない。でクスグリ(ギャグ)を入れる。
気持ちよく物語の世界に浸っていた観客は…というのはよく聞く話。
きっちりやったらやったで「コントのほうが笑える」という声も。

ただ「笑いの幅の広さ」も落語の良いところですから、
「大笑い落語会」もあれば「忍び笑い落語会」があってもよいかと。
まあそれを成立させる工夫だけは凝らしていきませんとね。

とまたややこしい話をしたところで告知でございます。

今月の演目は泣き笑いの人情噺「唐茄子屋政談」です。

場面転換が多い話ですが、それぞれのシーンに見所があり、
物語の世界にグイグイ引き込まれてしまいます。
アタクシも大好きなお話。

どうぞご期待ください!


9月16日(水)はJR岡崎駅より徒歩五分
様々な講座を開催しているこちらで。

場所  暮らしの学校 (JR岡崎駅徒歩5分)

日時  9月16日(水) 10:30~11:30

電話  0120-511-533

WEB  暮らしの学校(講座ページ)


9月17日(木)は、1階は特製自家焙煎コーヒー店、
2階は「ナマケモノ大学」を開催しているコチラにて


場所  喫茶スロース (JR蒲郡駅より徒歩1分)

日時  9月17日(木) 20:00より 

電話  050-3598-6745

2015年8月13日木曜日

8月の落語講座のお知らせ

8月19日(水)、8月20日(木)は背中家腰楽の落語講座がございます。

さて今月は一風変わったお話を二席お届け。

最近は怪談のようなちょっと変わった古典が聞きたいというリクエストを
特にお若い方から頂きます。

落語というと滑稽な笑い話というイメージもありますが、
お話の内容によって滑稽噺、人情噺、廓噺、名人噺、芝居噺など
様々なジャンルがあり、今の季節は怪談噺なんかもよく演られます。

今回は日本の呪いグッズ「藁人形」が出て参ります。
一応定義上は怪談に分類されるようですが、
まあ怪談というよりは奇談といいますか、ちょっと不思議でシュールなお話。

もう一席は幽霊がらみですが大変に陽気なお話です。

笑いの幅の広さが落語という文化の良さと言いますか、
色んな話を聞いて暢気なお気持ちになって頂きたいと思っております。

ご期待ください!


8月19日(水)はJR岡崎駅より徒歩五分
様々な講座を開催しているこちらで。

場所  暮らしの学校 (JR岡崎駅徒歩5分)

日時  8月19日(水) 10:30~11:30

電話  0120-511-533

WEB  暮らしの学校(講座ページ)


8月20日(木)は、1階は特製自家焙煎コーヒー店、
2階は「ナマケモノ大学」を開催しているコチラにて


場所  喫茶スロース (JR蒲郡駅より徒歩1分)

日時  8月20日(木) 20:00より 

電話  050-3598-6745

2015年7月7日火曜日

7月の落語講座のお知らせ

7月15日(水)、7月23日(木)は背中家腰楽の落語講座がございます。
(荒天のため7月16日から7月23日に変更になりました。)

先月の演目は「弥次郎」でした。
「嘘吐き弥次郎」とも呼ばれるお話で、俗に「嘘つき噺」と呼ばれるジャンル。

昔話や寓話のような奇想天外で愉快なストーリーを
「体験談」として語ってしまうというわけで、もうとにかくバカバカしい。

ただこの手の話は、気をつけないと演者がはしゃいでるだけになってしまって、
落語を初めて聞く方、「この人はこういうところが面白い」という
文脈を共有していない方にしてみれば、ひどく乱暴なものにみえることもある。

その一回で「落語ってそういうものなのね」となっちゃう。
この辺りは気をつけたいところです。

なんてややこしい話を告知の度にするので、
気難しい人なんじゃないかとお思いの方に、
講座を開催している喫茶スロースさんでのお客様の感想をご紹介。
(ちょいと気恥ずかしくもありますが…)

背中家腰楽さん落語講座参加者様の声、NO.1

初めての方に楽しんで頂けるというのはうれしいことです。
本当にやにさがる、じゃなくて有難いことです。

世代や時代によって価値観が違ってくる中で、
どのようにして自分の感じた「落語の良さ」を正しく翻訳し続けるか。
一生懸命やって参ります。

さて来月の演目は「船徳」です。アタクシも大好きなお話。
艪で漕いだり、船が揺れたりと古典の中では動きの多い落語です。
また愛すべき暢気な若旦那も出て参ります。

楽しいお話ですのでご期待ください!


7月15日(水)はJR岡崎駅より徒歩五分
様々な講座を開催しているこちらで。

場所  暮らしの学校 (JR岡崎駅徒歩5分)

日時  7月15日(水) 10:30~11:30

電話  0120-511-533

WEB  暮らしの学校(講座ページ)


7月23日(木)は、1階は特製自家焙煎コーヒー店、
2階は「ナマケモノ大学」を開催しているコチラにて


場所  喫茶スロース (JR蒲郡駅より徒歩1分)

日時  7月23日(木) 20:00より 

電話  050-3598-6745

2015年6月12日金曜日

6月の落語講座のお知らせ

6月17日(水)、6月18日(木)は背中家腰楽の落語講座がございます。

毎回のことですが、告知が遅くってスミマセン。


なんて謝るぐらいなら早くやればいいんですが…
いけませんねどうも。謹んで猛省いたします。

先月の演目は「大工調べ」でした。
思い入れのあるお話で、今までもブログの中で何度か取り上げています。

聞きどころはなんといっても棟梁の啖呵。

「江戸っ子は五月の鯉の吹流し、口先ばかりはらわたは無し」

ここで棟梁が腹の底から怒っているようだとお話が変わります。
立て板に水の棟梁のあとにくるのが与太郎さんの暢気な啖呵。
この緊張と弛緩がなんとも楽しい。

演じる分にはいくら稽古しても稽古し足りないお話ですけどね。

さて今月は「嘘つき噺」と呼ばれるジャンル。

世界各地の昔話にも、嘘つきやほら吹きが出てくるお話があります。
奇想天外で愉快なものが多くありますが、
落語ではそれを「体験談」として語ってしまうという。

この辺が落語のスゴイところ。

楽しいお話ですので暢気なお気持ちで聞いて頂ければと存じます。

乞うご期待!


6月17日(水)はJR岡崎駅より徒歩五分
様々な講座を開催しているこちらで。

場所  暮らしの学校 (JR岡崎駅徒歩5分)

日時  6月17日(水) 10:30~11:30

電話  0120-511-533

WEB  暮らしの学校(講座ページ)


6月18日(木)は、1階は特製自家焙煎コーヒー店、
2階は「ナマケモノ大学」を開催しているコチラにて


場所  喫茶スロース (JR蒲郡駅より徒歩1分)

日時  6月18日(木) 20:00より 

電話  050-3598-6745

2015年5月9日土曜日

5月の落語講座のお知らせ

5月20日(水)、5月21日(木)は背中家腰楽の落語講座がございます。

落語講座と申しましても、落語を教えるわけではありません。
「落語はちょっとむずかしそうで…」という方も、
「あらかた知っているよ」という方も、
よりお楽しみ頂けるように
レジュメ、プレゼンテーション付きの落語をやらせて頂いております。


先月の演目は「へっつい幽霊」でした。


暢気なお話でワタクシも大好きなんですが、
へっつい…、なんだろう?となります、普通は。

落語には現在では使われていない古い言葉が出てきます。

へっついとは漢字で書くと「竈」、かまどの別の呼び方です。
じゃあ今の人にも通じるように「かまど」で演ればいいかというと、
ココがムズカシイところ。

このお話では「へっつい」でないとしっくりきません。

文章では大変わかりにくいのですが、言葉の響きが変わると、
話の「伝わり方」も変わってしまうんですね。
このへんが話芸の面白いところであり、またコワいところでもあります。

エラそーなこと言ってなんですが、
こういうことに、(少なくとも演じる側が)自覚的かどうかが、
朗踊芸における物語の表現の「肌触り」を決定づけると、
勝手に思っております。

またややこしい話でスミマセン…
この手の話がどうも敷居をあげてるような気がしますな。

えー、落語自体は大変のんきで楽しいものですのでご心配なく。

さて今月のお話は「大工調べ」です。
私が最初に買った志ん生師匠のレコードが「大工調べ」。
そのころから大好きなお話です。
小学生の時やってて絶句しちゃいましたけどね。

そのへんのことやらなにやら書いた記事はコチラ。

30年目の「大工調べ」 

(続)30年目の「大工調べ」

「中国化する日本」で読み解く「大工調べ」


皆様に大人気の与太郎さんも出て参ります。
乞うご期待!


5月20日(水)はJR岡崎駅より徒歩五分
様々な講座を開催しているこちらで。

場所  暮らしの学校 (JR岡崎駅徒歩5分)

日時  5月20日(水) 10:30~11:30

電話  0120-511-533

WEB  暮らしの学校(講座ページ)


5月21日(木)は、1階は特製自家焙煎コーヒー店、
2階は「ナマケモノ大学」を開催しているコチラにて


場所  喫茶スロース (JR蒲郡駅より徒歩1分)

日時  5月21日(木) 20:00より 

電話  050-3598-6745

WEB  http://ameblo.jp/slothcoffee/

2015年4月13日月曜日

4月の落語講座のお知らせ

4月15日(水)、4月16日(木)は背中家腰楽の落語講座がございます。

落語講座と申しましても、落語を教えるわけではありません。
「落語はちょっとむずかしそうで…」という方も、
「あらかた知っているよ」という方も、
よりお楽しみ頂けるように
レジュメ、プレゼンテーション付きの落語をやらせて頂いております。


先月の演目は「黄金餅」でした。

明治の大名人三遊亭圓朝が創作したとされるお話ですが、
中身だけをみれば不道徳というか、ブラックユーモア満載な異色の落語。

演じ方次第ではお客さんをもれなくイヤな気持ちにさせることもある
実にコワーいお話。

明治の頃とは演じ方が随分変わっている黄金餅。
この手のブラックなお話は、
ある部分で不快であったり、刺激的なものなのですが、
アップデートの方向性を誤ると
「演者に対する不快さ」しか残らないことも。              

今回、若い方たちの感想は
「もっとこういう話をやって欲しい」とのことで、
有難いことでございます。

さて今回は皆様お好きな男女の仲を描いたお話ともう一席。
のん気で楽しいお話です。

乞うご期待!


4月15日(水)はJR岡崎駅より徒歩五分
様々な講座を開催しているこちらで。

場所  暮らしの学校 (JR岡崎駅徒歩5分)

日時  4月15日(水) 10:30~11:30

電話  0120-511-533

WEB  暮らしの学校(講座ページ)


4月16日(木)は、1階は特製自家焙煎コーヒー店、
2階は「ナマケモノ大学」を開催しているコチラにて


場所  喫茶スロース (JR蒲郡駅より徒歩1分)

日時  4月16日(木) 20:00より 

電話  050-3598-6745

WEB  http://ameblo.jp/slothcoffee/

2015年3月20日金曜日

3月の落語講座のお知らせ

3月25日(水)、3月26日(木)は背中家腰楽の落語講座がございます。
(告知が遅くってスミマセン…)

落語講座と申しましても、落語を教えるわけではありません。
「落語はちょっとむずかしそうで…」という方も、
「あらかた知っているよ」という方も、
よりお楽しみ頂けるように
レジュメ、プレゼンテーション付きの落語をやらせて頂いております。


今月の演目は筋立てはかなりブラックという異色の落語です。
笑いどころ、聞きどころ満載のお話ですので、どうぞお楽しみに!

3月25日(水)はJR岡崎駅より徒歩五分
様々な講座を開催しているこちらで。

場所  暮らしの学校 (JR岡崎駅徒歩5分)

日時  3月25日(水) 10:30~11:30

電話  0120-511-533

WEB  暮らしの学校(講座ページ)


3月26日(木)は、1階は特製自家焙煎コーヒー店、
2階は「ナマケモノ大学」を開催しているコチラにて


場所  喫茶スロース (JR蒲郡駅より徒歩1分)

日時  3月26日(木) 20:00より 

電話  050-3598-6745

WEB  http://ameblo.jp/slothcoffee/

2015年3月13日金曜日

悟道軒圓玉の講談

芝居や歌謡曲、役者や歌い手の好みが人それぞれ違うように、

落語のどの噺が好きか、どういう部分が好きなのか、どの噺家が好きか、
また好きさ加減、といったことは同じ「落語ファン」でも、
その人その人で違いがあります。

当然のことですよね。

誰の噺を最初に聞いたか、どういう状態で聞いたか、
そのときの年齢やタイミングといった、「出会い方」によっては
全然関心を持たないで、あるいは嫌悪すら抱いて通り過ぎてしまうことも。

それから時間が経って、思いもかけない形で、
いい出会いが、なんてこともある。

で、今日は落語の話ではないんですが。


先日、悟道軒圓玉(ごどうけんえんぎょく)さんの講談を聞きに行って参りました。

悟道軒圓玉は史上最年少で芸術祭優秀賞を2度も受賞した真打の講談師。
二つ目時代は田邊南洲としてその名を知られていました。

しかし25年前、交通事故に逢って高次脳機能障害となり、一旦は講談の世界を去ります。
それから凄まじいまでのリハビリを経て復活を遂げた圓玉さん。

先日、EテレのハートネットTVでその講談を聞いて以来、
その話芸に惹きつけられておりました。
(その辺のいきさつはコチラの記事で↓)


 ※3月19日(木)20:00~、3月26日(木)1:05~ 番組の再放送があります!

またこちらのページから福祉賞を受賞した圓玉さん(貝野光男さん)の手記を読むことができます。

魅力のある話芸に出会い、うずうずしていたところ、思いもかけず機会に恵まれました。
時は平成27年2月15日、場所はお江戸日本橋亭。

開口一番は入船亭ゆう京さんで「金明竹」。
そしてこちらも病から復帰されたという立川ぜん馬師匠、「御神酒徳利」。

休憩をはさんでいよいよ圓玉さんが登場。

修業時代の話。
そして師匠の田辺南鶴が亡くなったため、
「芸は一代限り」と弟子は取らない服部伸の弟子になるまでのいきさつ。

話の中身も大変に興味深いのですが、
言葉そのものが自分の深いところに届いてくる。
発語、発話がなんと丁寧なんだろうか。

そして今回の講談を高座にかける前に、
言葉の言い回しについて随分と吟味をなさったとのこと。

落語は話し、講談は読む。講談はテキストを読む話芸です。
伝わるように読む、その苦心を現在でもなさっている圓玉さん。
本当に頭の下がる思いがしました。

そして「大石東下り」の読み。

一語一音の響きまで洗練された話芸はなんとも深い。

自分は耳から落語が好きになったクチだから余計に、
声の出し方、声音、リズムに心が反応してしまうのかもしれません。

物語は、言語は理性で理解しながらも、
自分の始原的な感性というか、体の芯に言葉が響いてきます。

聞き終わった後には、

ただ、いいなあ。と。

帰り際に他のお客さんの表情を見ても、満ち足りた様子が伺えました。

そして一カ月たった今も、心に響いた感覚が残っています。
「我が垣見、我が左内と」
なんてフレーズも圓玉さんの声で蘇ってくる。

「読み」の面白さ、深さ。

発話、発声には型がある。声にも形がある。
テキストの文体を「声の形」に翻訳するということが講談には含まれる。
だから「読み」が心に深く残るのか。

いくつになっても、(というほどの年でもありませんが)
新しく自分の好きなものを発見することが出来るとのは、本当にうれしいことです。

とにかく自分の中にともったこの灯火は大事にしたいです。

2015年2月5日木曜日

2月の落語講座のお知らせ

2月18日(水)、2月19日(木)は背中家腰楽の落語講座がございます。

落語講座と申しましても、落語を教えるわけではありません。
「落語はちょっとむずかしそうで…」という方も、
「あらかた知っているよ」という方も、
よりお楽しみ頂けるように
レジュメ、プレゼンテーション付きの落語をやらせて頂いております。


今月の演目は道具屋にまつわるお話。
道具屋というのは古道具屋さん、只今でいいますとリサイクルショップのことでございます。
落語に出てくるのはのんきな道具屋ばかりでして、
聞いててボーっと良い気持ちになって参ります。

今回はそのほかもう1席を予定しております。
どうぞお楽しみに!

2月18日(水)はJR岡崎駅より徒歩五分
様々な講座を開催しているこちらで。

場所  暮らしの学校 (JR岡崎駅徒歩5分)

日時  2月18日(水) 10:30~11:30

電話  0120-511-533

WEB  暮らしの学校(講座ページ)


2月19日(木)は、1階は特製自家焙煎コーヒー店、
2階は「ナマケモノ大学」を開催しているコチラにて


場所  喫茶スロース (JR蒲郡駅より徒歩1分)

日時  2月19日(木) 20:00より 

電話  050-3598-6745

WEB  http://ameblo.jp/slothcoffee/

2015年1月15日木曜日

2015年1月の落語講座のお知らせ

1月21日(水)、1月22日(木)は背中家腰楽の落語講座がございます。

今月の演目は「御神酒徳利」。
昭和四十八年、三遊亭圓生師匠が宮中に召され、御前にて上演したのがこの話。
悪い人が出てこない、まことに縁起の良いお話。

年の初めにおめでたい話を聞いて、よい一年を過ごしていただきたく存じます。

また毎年恒例となりました新春運だめし「富くじ大会」も開催予定です。
これまたお楽しみに。


背中家腰楽の落語講座では
「落語はちょっとむずかしそうで…」という方も、
「あらかた知っているよ」という方も、
よりお楽しみ頂けるように
レジュメ、プレゼンテーション付きの落語をやらせて頂いております。


今年もバージョンアップは欠かしませんのでお楽しみに!

1月21日(水)はJR岡崎駅より徒歩五分
様々な講座を開催しているこちらで。

場所  暮らしの学校 (JR岡崎駅徒歩5分)

日時  1月21日(水) 10:30~11:30

電話  0120-511-533

WEB  暮らしの学校(講座ページ)


1月22日(木)は、1階は特製自家焙煎コーヒー店、
2階は「ナマケモノ大学」を開催しているコチラにて


場所  喫茶スロース (JR蒲郡駅より徒歩1分)

日時  1月22日(木) 20:00より 

電話  050-3598-6745

WEB  http://ameblo.jp/slothcoffee/